ORANGE diary

日常のファンタジーへと

もう、かえってこない


大好きな人のことを明日から理由も言われずに諦めてください、って言われたらどうなるのか。1週間前までキラッキラの笑顔でステージの真ん中にいた人が、死んだわけじゃないのに姿も形もこの先見られません、何してるかも明かせませんってなったらどうなるのか。

 

 

誰がどんなことを言おうと見ようと絶対あきらめたくなかった。

でもきっと真実なんてそれこそ絶対表に出てこないからなんでこんな事態になったのかなんてわかるとすれば、どこかのテキストでメンバーや他のだれかから触りが語られる位なのかもしれない。私はジャニアイ千秋楽のあの日からただ事の成り行きを見守っていた。…いや、見守ってない。すごい検索かけまくったし信じてるし信じたくないしありえないとずっと思ってたからどこかで少しでもポジティブな内容を拾い上げようと必死だった。嫌なこともたくさん目にしたけど全然気にならなかった。なんでもいいからとにかくグループにいて欲しい。そんな嫌な内容なんて屁でもない、裏で何が起きようとも今まで通りいて欲しいってひたすらに願ってた。

 

そうは言っても気になって気になって気になって千秋楽の日からあまり眠れていない。寝ても「夢のHollywood」が頭の中でかかって起きてしまう。その世界には彼はいないという映像だけが浮かんでくる。そんな夢なんだか幻なんだかは見たくないのに。やめて!!って頭を振り払う。

食べるごはんもなんだか味がよくわからない。仕事で凡ミス連発したしなんなら結構大きなミスして冷や汗かいたからさすがにちょっと我に返って反省した。

 

たかが芸能人なのに。

きっとリア友や家族に話しても絶対わかってくれないこの不安ともやもやした気持ち。されど芸能人。

 

 

最初の揺らぎは公式写真だった。ジャニアイ千秋楽の日(ステフォは前楽?)に全部個人写真が売切れ。ジャニショの写真も売切れ。これはファンが勝手にやったことだから気にしてなかった。しかし、10月に入ってから品切れになっていたジャニショの個人写真が追加された、という情報が入ってきたときに激しく動揺する。「え?杞憂に終わった???」信じてたけどいざ嬉しい情報が入ってくるとそれはそれで動揺。

え?じゃあなんだったの…?

 

もやもやを抱えたまま木曜日。

朝からつぶやきが不穏な空気に包まれていた。「ねえ、トラジャ…」「5人なんだけど」紙媒体のお写真について語られていると想像するんだけどみんなが何を見て言ってるのか大体想像はついた。さすがに震えが来た。ついに、か。

でも決定打だけはなかなか姿を現さなかったが、夕方位に自分の目で確認した。

「あー。」

 

でもまだどこかで現実として受け止められない。納得できない。でもむなしさだけは胃の辺りからこみあげてくる感じ。受け止められないけど覚悟は決めなきゃな、って一人戦ってる最中にふと。

 

カラフルな全身タイツの5人組。ポーズ決めてて思いっきり真顔で。これがピンナップだと・・・???こんなキャラじゃなかったよね???方向転換でもした???謎なんだけど、これが私の心をちょっとだけ軽くしてくれたんだ。ふふって笑えた。ずっと鉛みたいな重さの心だったのが大きめの石ころ位には軽くなった気がした。

 

このひとつ前の記事、千秋楽の日に書いた記事。これを書きながらちょっと泣いたんだけどそこから一つも泣けなかったのね。気を張ってたのと「これからどうなるんだろう」「もしかしたらいい方向に?」とか気持ちがぐっちゃぐちゃで自分の喜怒哀楽が後付になってきてた感じ。こんなに悲しいのになんで涙の一つも出ないんだろうなーって思ってたんだけど。

 

 

10/6にHiHiJETの橋本君が自分のブログでトラジャへの感謝を述べた。その記事の最後の最後。名前はもちろん言わないけど明らかに彼のことを言ってる文章。

「お疲れ様でした」

「本当に今までありがとうございました」

って。それを見た瞬間に1週間感情を失っていた私の張りつめてた気持ちが切れた。堰を切ったように泣いた。声を上げて泣いた。もういないんじゃん。帰ってこないんじゃん。あのキラッキラの笑顔はもう見られないじゃん。グループの中で断トツねちっこいダンスしてるのもう見られないじゃん。諦めたくなかったけどいい意味でも悪い意味でも橋本君が諦めさせてくれた。

 

 

苦しい。悔しい。悲しい。寂しい。切ない。心に穴が開いた。なんで???なんで???

 

そればっかりしか出てこない。

 

 

そんな中で先輩の舞台のバックにつくことが判明。出るってなんとなく夏ごろからスケジュール見てわかってたしチケットも当然おさえてあった。実際に決まってすごく喜ばしいこと。でもそこに彼はいないんだよ。見に行ってもきっと「あそこに彼がいたらなー」ってずっと思ってしまう。

 

同じグループの他の担当さんが喜んでるのを横目に自分ばっかりなんで一緒に騒げないんだろう、同じグループの人一人抜けてるのになんで喜べるの?って黒い雲がモクモクと。いかんいかん。

 

今はまだ全く持って前向きになれなくて時が止まったまま。「5人が前を向いてるんだからいつまでも悲しんでちゃだめ!」なんてセリフ言われたら多分はっ倒す←

メンバーでもなんでもない私がこんなんなのに5人が平気なわけないじゃん。1度や2度じゃないんだよ?もう4度目。前を向いてるわけじゃなくてまだきっと渦の中にいるはずなんだよ。でも次の現場は決まっている。前は向いてないけどきっと進むしかないんだよ。これは私だってそう。今は立ち止まってるけど、もう進むしかないんだ。でももうちょっとだけ止まってていいかな。わかってる。そのうち進むからさ。

 

先輩のお芝居につく5人のトラジャはとても楽しみ。私が一番好きのピークにいた7人のトラジャは強制的に幕を閉められてしまったのでこれはこれで置いておく。新生トラジャはこれはこれで応援していくのは変わりないから。

 

まだ心が荒んでて今までありがとうとかお疲れ様とかこんなところが好きだったとか振り返れないけど 、今の気持ちだけは残したい。苦しい。とにかく苦しい。完全に闇の中でもがいてる。

 

 

梶山朝日が私に付けた傷がかさぶたになるまで、まだ時間がかかりそうだ。

 

 

「どんなに悲しくても笑顔を大切に」

 って橋本君は言ったけどうまく笑えるかはわからないよまだ。